内蔵ブリッジバッテリーは交換できません。
バッテリーは消耗品で、少しずつ劣化します。特に、次のような場合に劣化が進みます。
バッテリーの劣化を抑え、少しでも長く使用していただくためには、充電回数を減らし、バッテリーの内部温度が高くならないようにすることが必要です。次の点に注意してください。
外気温が高い場所ではバッテリーの内部温度も高くなります。炎天下の閉めきった車内や温度の高い場所で充電しないでください。
なお本機では、バッテリーの温度が許容範囲外のときに、充電は行われません。( このような状態のとき、バッテリー状態表示ランプがオレンジ色に点滅します)
バッテリーを少し使うたびに繰り返し充電すると、充電回数が増え、バッテリーの劣化が早くなります。
充電回数を減らすために、バッテリーの充電は1日1回以内にするか、バッテリーの残量が10% 以下になってから充電することをお勧めします。
なお本機では、充電回数を減らすため、満充電になった直後はバッテリー残量が95%未満にならないと再充電されません。
本機の電源が入っている状態ではCPU などからの熱の影響によりバッテリーの内部温度が上昇します。電源を切った状態で充電することをお勧めします。
高温モードとは、満充電で長期間使用する状態または高温状態でのバッテリーの劣化を防ぐための機能です。
以下のような使用方法のとき、「高温モード」または「自動モード」に設定することをお勧めします。
Dashboardで画面の明るさを下げて消費電力を抑えましょう。
電源スイッチを押してスリープ状態にすると、電力の消費が抑えられます。
アプリケーションの種類によっては、CPUに大きな負荷がかかるものがあります。このようなアプリケーションを使用すると、本機を使用していないときでもCPUに大きな負荷がかかります。CPUに負荷のかかるアプリケーションは使用しないことをお勧めします。
"機内モード"でWi-Fi、Bluetooth、ワイヤレスWANを無効にすることができます。 また位置情報を無効にすることでも、消費電力を抑えることができます。
- [
設定] - [
ディスプレイ] - [スリープ]をタップし、操作が行われないときに自動的にスリープになるまでの時間を短くする。
バッテリーパックを本機に取り付けておいた場合、本機の電源が切れた状態でも少しずつ放電されます。この状態が長期間(数か月以上)続くとバッテリーが過放電状態になり性能が劣化する可能性があります。また炎天下の閉めきった車内や温度の高い場所でバッテリーパックを保管すると、劣化が進みます。バッテリーパックは10℃~30℃の場所で保管してください。
次の手順でバッテリーの状態を確認することができます。
バッテリー状態表示ランプ(A):
バッテリー状態表示ランプ | バッテリーの状態 |
---|---|
消灯*1 | バッテリーパックが取り付けられていません。または、充電が行われていません。 |
オレンジ色点灯*2*3 | 充電中です。 |
緑色点灯*1*2 | 充電が完了しました。 |
緑色点滅 | 高温モード時に、バッテリー残量が常温モード時の約80%*4になるまで放電しています。
この状態でバッテリーパックを取り外さないでください。 |
赤色点灯 | バッテリー残量が9%以下です。 |
赤色点滅*2 | バッテリーパックまたは充電回路が正常に動作していません。 |
オレンジ色点滅*2*3 | 以下の理由で、バッテリーは一時的に充電できない状態です。
|
オレンジ色ゆっくり点滅(明滅) | 充電中です。(BIOS セットアップユーティリティで、「充電中バッテリー状態表示」を[明滅]にしている場合。) |
*1 : 電源オフや休止状態でバッテリーの充電が完了している場合は、ACアダプターからの電力供給を止めることにより消費電力を抑えるため、バッテリー状態表示ランプは消灯します。そのような状態でACアダプターを抜き差しすると、しばらく緑色点灯した後、消灯します。
*2 : ACアダプター接続時
*3 : オレンジ色明滅とオレンジ色点滅では、点灯状態が異なります。
*4 : 高温モード時におけるバッテリー残量100%は、常温モード時の80%と同等です。
<ブリッジバッテリー内蔵モデルのみ>
バッテリー状態表示ランプ(B)
ラッチ(C)
バッテリー状態表示ランプ | バッテリーの状態 |
---|---|
消灯 | バッテリーパックの交換ができます。 |
バッテリー状態表示ランプ | バッテリーの状態 |
---|---|
緑色点灯 | 内蔵ブリッジバッテリーが放電しています。 |
バッテリー状態表示ランプ | バッテリーの状態 |
---|---|
消灯 | バッテリーパックの交換ができます。 |
緑色点灯*5 | バッテリーパックの交換ができます。 |
赤色点滅 | バッテリーパックの交換はできません。 |
*5 : バッテリーパックを取り外している間に内蔵ブリッジバッテリーから放電していることを示しています。
画面右上のアイコンでバッテリーの状態を確認することができます。
![]() |
放電中です。白色の部分がバッテリー残量を表示しています。 |
![]() |
充電中です。 |
![]() |
バッテリー残量が15%以下です。 |
![]() |
バッテリー残量が4%以下です。 バッテリー残量が3%未満になると、本機の電源が自動的に切れます。 |
バッテリー残量が14%になると、バッテリー残量が少ないことを知らせるメッセージが表示されます。
次の手順でバッテリーの状態を確認することができます。
「クイック設定」が表示されます。
本機を高温環境下で使用したり、満充電の状態で長時間使用したりするときは、高温モードにするとバッテリーの劣化を防ぐことができます。
BIOS セットアップユーティリティの「メイン」メニューの「環境」を[自動](工場出荷時の設定)または[高温]にしてください。
[自動]モードにすると、バッテリーの状態(バッテリー内部の温度など)や使用状態(ACアダプターが長時間接続されたままになっている、など)にしたがって高温モードと常温モードが自動的に切り替わります。
バッテリー残量表示補正機能を使うと、バッテリー容量を計測し記憶させることができます。バッテリー残量を正確に表示させるために、この機能を使っていったん満充電にしてから完全に放電させてください。この操作は、お買い上げ後すぐに、少なくとも一度は行ってください。バッテリー残量表示補正は、通常3か月おきに実施してください。長くバッテリーパックをお使いの間には、バッテリーパックの劣化などにより、残量が正確に表示されなくなる場合があります。その場合もこの操作を行ってください。
バッテリー残量表示補正は、"ハードウェア診断"から実行することができます。
または、以下のように操作してください。
本機が再起動し、バッテリー残量表示補正が実行されます。
バッテリー残量表示補正が終了すると、通常の充電が始まります。
バッテリーパックは消耗品のため、交換が必要になります。バッテリーによる駆動時間が著しく短くなり、バッテリー残量表示補正を実行した後でも性能が回復しない場合は、新しい物と交換してください。
ラッチを押しながら解除側にスライドして、バッテリーパックを引き出す。
バッテリーパックの向きにご注意ください。
不要になった充電式電池は、貴重な資源を守るために、廃棄しないで充電式電池リサイクル協力店にお持ちください。 使用済み充電式電池の届け先
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